トリエンナーレのアート作品のひとつ
Cho Minsuk and Joseph Grima with Storefront Teamの作品
真っ白な繭は時に人を取り込むけれど、その躯体は虚ろであった。

見上げると日を透かすフラフープ、透けぬは鉄の骨。
繭の中
仰ぎ見て初めて知る素材の組み合わせ。

私は考えている。
この作品を繭たらしめるべく、すべきこと。

私が作者であったならパーティー用の “ひもスプレー” で以て、この不完全な繭を包み込もう。
展示の最終日には、幾千もの糸で、この空虚な繭に肉体を与えよう。
そうして全てが白く覆われた繭は、美しかろうと思うのだ。

胎内に入り私は蚕となろう。
私は糸を吐き続けよう。

“ああ、これでやっと休めるのだ。夕日が赤々と繭を染めていた。これだけは確実に誰からも妨げられないおれの家だ。”
 — 安部公房 『赤い繭』

さもアーティスト然として堂々と、このインスタレーションを行うことを夢見ている。