~前回までのあらすじ~

たかが窓を開けるのに両手の剛力を以て対峙せねばならなくなってから久しく、ついに耐えかねたこの環境を打破すべく、我々はサッシ屋を召喚したのだった・・・・
そして・・・・

ぴんぽーん

「ああどうぞよろしくお願いします実はこの窓の動きが悪くてできれば戸車の交換をカクカクシカジカ」
 「ではちょっとカクカクシカジカ」

サッシ屋さん大奮闘。

それを横目に優雅にティーでも嗜むわけにもいかんのではあるけれども、向こうは玄人、こっちは素人。
下手に手を出そうもんなら
「おっと、素人さんにゃぁ手を出さんでいただきたい。なにより、あなたのその綺麗な手が汚れてしまうのがアッシには耐えられないんで・・・」
とか言われちゃいそうなので、傍らで応援することにする。サッシ屋さんファイットー!

しかし規格の合う戸車が無いらしく、待てども待てども、サッシ屋さんの戦いはまだまだこれからだ!って展開になってきたので、邪魔にならない程度にすみっこのほうでプシュープシューとホコリでも飛ばしときます。
プシュープシュー
プシュー

 「ちょっとそれ貸していただけます?」
おまえプシュープシュー五月蠅いからそれを置いてどっかへ行けってことですね、そうなんですよね。とハンカチーフを握りしめ去るわたくし。

プシュー
「?」
プシュー
「??」

サッシ氏 「コレ、潤滑剤じゃないんですか?」
わたくし 「ホコリを飛ばすためだけに存在する物体です」
サッシ氏 「・・・・。潤滑剤あれば・・・」

あれば・・・あれば何だ?
言外の意味を検討し、クレ556と麦茶を出してみる。
正解みたいだ。やったぜ麦茶。

プシャー

サッシ氏 「ちょっとこれで一度動かしてみますか」

ころころーーー

おぉ!あんなに強固な姿勢を崩さなかった戸車が!!?
なんてこと!ドイツ語で言うならウンダバー サッシ屋!!

サッシ氏 「えーと、じゃぁ戸車の交換はぴったり合う部品が見つかったら見積もりFAXしますんで」

ありがとう、サッシ屋さん。
ありがとう、40分も。

でも、ごめん。もう快適。

ありがとう556。これからも556。