カテゴリー : 書籍

暮らしの手帳 エプロンメモ

何気なく手にとった本が思いのほか面白かったので購入してみた。

エプロンメモ
→ Amazon 暮らしの手帳社 『エプロンメモ』

暮らしの手帳で掲載されていた、家事のちょっとした知恵が1159篇載っているという、まさに主婦のライフハック集。
内容としては昭和29年~59年までの内容になるので、いろいろとツッコミどころも多いのですが、それがまたよろしい。

手土産にはお菓子もいいけど、鶏卵ならつぶしが利くので貰って嬉しい。

スパゲチにオイルをかけ、さらに日本酒を振りかけておくと3,4日はシコシコ。

まずいメロンには粉糖を振り掛けると美味しくなる。

などなど。想像を超えたライフハックの数々。
思わず「ムチャな!」とか「うそっ?!」と声が出るよね、そりゃ。
茶請けに半熟卵ってのもあったなぁ・・・
まったくもって思いも及ばぬ世界。素晴らしい。

いやしかし役立つこともたくさん載ってますのでね。うん。お暇な人はぜひどうぞ。

【読了】乙一 『青』『失踪』

乙一の評価がいまいち定まらない。

彼の作品には、暖かな心通わせる繊細な話と、陰鬱な話がある。
いわゆる”白乙一” “黒乙一”と言われるそれである。

『死にぞこないの青』は黒。
いじめを主題に据えた話なのでまぁ暗い。
しかし読後感がそう悪くないのは、作者が最後まで突き落としたりしない性格だからだろう。
いじめの表現はいいと思うけれど、展開は綺麗に収めすぎ。
暗いが、読ませるのはさすが。

『失踪HOLIDAY』は白いほう。
収録された『しあわせは子猫のかたち』などは典型とも言える白さで、なんだかほっこり。
ただし『暗いところで待ち合わせ』と続けて読むと微妙。

で、ここまでまだ4冊しか読んでいないけれど、微妙と書いたのは物語の構造について。
この人の作品は、総じて人物や心理描写が良いのとは対照的に、構造は目新しくなかったりするので難がある。
登場人物がしっかり生きているのだから、へたに構造を持ち込まない方が良いような気もするのにな。
しばしば映像化されるのは、そのわかりやすい構図ゆえだろうけど。
文章は好きなだけに評価しづらい。

まぁ、とにかく『暗いところで待ち合わせ』を読めってことです。
また読み返して、またぐっときたさ。

読書記録

読了
 Noam Chomsky 『9.11 アメリカに報復する資格はない』
 Albert Camus 『異邦人』
 川端康成 『伊豆の踊り子』
 森見登美彦  『四畳半神話体系』
 竹宮ゆゆこ 『とらドラ!1 』

一行感想
 チョムスキーは読む時機を逸した感がある。感想を書く類でもなし。
 カミュは何度か読み返すことになるだろう。学ぶところが多い。付箋を貼りながら読んだ。
 康成さんはよかった。失われた風景。そして踊り子萌え。
 森見氏はお変わりもなく、駄目っぷりがいっそすがすがしい。
 竹宮さん。いま一歩な面もあったけれど手乗りタイガーはかわいい。

処理予定(借り物)
 乙一 『夏と花火と私の死体』
 乙一 『暗いところで待ち合わせ』
 梨木香歩 『家守綺譚』

処理予定(積読未処理分)
 酒見賢一 『墨攻』
 大江健三郎 『芽むしり 仔撃ち』
 村上春樹 『パン屋再襲撃』
 志賀直哉 『小僧の神様・城の崎にて』

さて大家の目白押しだ。
どうせまたいろいろと押し付けられるのだろうから、今月中にこれくらいは処理しておきたい。

先日、本屋をあてもなく彷徨っていたら、正体をなくしかけた。
この膨大な本の山からどのようにすれば素晴らしい本を見出せるのだろうかと、なんだか押し潰されそうになる。
毎週毎月と新たな本が出る。
そうやって何百年と積まれた文字の山。
自分の心を揺さぶるような本と出会うなんて、まるで不可能なことのように感じられた。

それは気の遠くなる

Before Sunrize&Sunset +α

借りていたDVD消化。

ビフォア・サンライズ(恋人までの距離)はEthan HawkeとJulie Delpy主演の恋愛映画。
ビフォア・サンライズ 恋人までの距離 [DVD]
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アメリカを旅行中のEthanが、フランスの電車の中で乗り合わせたJulieと意気投合する。
フランスを舞台に、たった一日という限られた時間の中で二人は歩き、語り合う。
そのぎこちなさとか距離感がいい。あまずっぱいねー

ビフォア・サンセットはそこから9年後を舞台にした、実際9年後に撮られた作品。
ビフォア・サンセット [DVD]
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予算の関係なのかはわからないけど、主役の二人以外は徹底的に削ぎ落とされている。
こんなに役者が少ない映画は珍しいね。
前作以上に二人の会話に重点が置かれていて、まるで本でも読んでるみたい。
言葉ではなく、映像として何かを訴えることは少ないんじゃないかなと。
ラストシーンの愛らしさを除いてはね。

1作目を見るとどうしても、2作目が気になってしまうだろうから、まとめて借りること。

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あと、読めといわれていた本多孝好の『Missing』読了。
MISSING (双葉文庫)
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このミステリーがすごい!2000年版・第10位だそうで。

ミステリ?
と疑問符がつく内容でしたが、
すごい?
とも疑問符をつけてしまいました。

まぁ、好みの問題です。
短編5つのうち『瑠璃』が好み。
“そこだけ”なら所有していたいけれど、他に4編も入った本は要らないのが正直な感想。

ネットで見る書評は好意的なものが多いので、面白いと感じる人も多いのでしょうが、
「私がオススメします」ってポップは書けないな。

【書籍】 綿矢りさ 『蹴りたい背中』

読了。

友人から借りていた本。
奥付から察するに、借してくれてから4年あまりが経過している模様。
ごめん。

やっと読みました。
それも1時間くらいで。
もっと早く読めば良かった。
芥川賞にふさわしいかとかはさておき、歪んだ青春っぷりが良いです。
読んでみると、蹴りたい背中ってタイトルがとてもいい。

好きな一文があって、それをここで引用したいが、未読の方に対して気の毒であるからここではしない。

読み終えて
「いいねぇ、蹴りたい背中か」とひとりごちた。

それくらいには気に入っているらしい。

【書籍】 村上春樹 『ノルウェイの森』

読了。

初・春樹。
世間の評価が高すぎて、手を出すのを躊躇してしまうシリーズですね。この人も。
音楽で言うとRadioheadとか。
で、評価はまだ怖いのでしません。
たぶんまた読むことにもなりそうだし。

幸いにも、まだ我が積ん読タワーには彼の作品が眠っているので、少しずつ消化していければと思う。
いつかちゃんと語れる日も来るでしょう。

【書籍】 森見登美彦 『太陽の塔』

「おい、俺の青春をどこへやった?!」

誰にでも平等に訪れるはずであった青春の在りかを天に対してそう問い詰めるのだ。
失われたはずのものは大きい。
小説や映画は嘘っぱちだったのか。心ときめく日常はどこにある?

「俺の青春を盗んだやつはいったい誰なんだ?!」

- – - – -

そう叫びもするさ。
このサイトでそう叫んでないやつは故郷へ帰れ!

何故こんなことを言い出したかは多く語るまい。
語りたくない。
思い出したくもない。
だが返してくれるなら、返してくれ。

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いや、脱線した。冒頭からだが。
さて、この作品は恐ろしくダメなストーカー主人公の手記であるくせに、決して鬱屈とはせず、なおも爽快な読後感すらある。
読む端からあふれ出す名文句、それを逐一書き留めようものならレポート用紙を埋めることすら難くないだろう。
才能がずば抜けているのだ。
筆者には、「頭がいいけど、きっとバカだ」という賛辞を送りつけてやりたい。
ここ数年で最も輝いている作品だと言っても過言ではない。
ダメすぎるダメ人間しか出てきやしないのに。

だが、ここで問題にしたいのは、私の友人は何故このろくでもない作品を、何故この私に貸したのか?ということに尽きる。
いつか問い詰めたい。何故だ。意図は何だ?
梨木香歩と江國香織を愛読してると巷で噂の、このマキさんに対して。

だがしかし、心の底で思ってしまっているのだ

「チクショウ、アイツわかってるじゃねえか!」と

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